ケアリフォーム 施工事例
車椅子で行くのが楽しみになるトイレリフォーム
概要
ご希望:築10年の木造2階建てのお家の1階を車イスで移動できるようにしたい。LDKが寝室となる。将来は自分一人でトイレに行けるようにしたい。
- 対象者:京都市にお住まいの58歳の女性、ご主人(62歳)とお二人暮らし。脳梗塞により左半身麻痺。
- 助成金:介護保険 要介護5、身体障害者手帳1級をお持ちだったため、いきいきハウジングリフォーム、介護保険住宅改修工事、日常生活用具給付制度を利用
- リフォームのご依頼・お打合せ:お嫁に行かれて、近所に住んでおられる娘さん。
0.5坪サイズのトイレを1坪に拡大
車イスでトイレ自立を目指す場合、現況の0.5坪サイズ(畳1枚分)では無理なので、もとの階段下の1間巾の物入れの部分を使ってトイレを1坪サイズ(畳2枚分)に拡大しました。
LDK~WCに扉を新設(3枚連動引戸)
LDKにベッドを置いてS様の居室とすると、現況の廊下から入るトイレの入口では車イスで玄関ホールに一旦出て、玄関上がり框の段差の近くで方向転換をしなければならず、危険なため、LDKから直接トイレに入れる扉を新設しました。扉有効開口は955mmと充分な巾を確保しました。
LDK~廊下
他のご家族のためと、将来リハビリにより歩行が可能になった時のために、既存の廊下~WCの扉も残すことにし、片開き戸を片引戸に変更しました。玄関ホールに窓を新設し、扉の採光部から光を取り入れるようにしました。
廊下にはリハビリ用の手摺を設置。廊下~WC、LDK~WC共に、床に段差のない構造としました。トイレ内部の床の高さを上げて、LDKからも廊下からも段差のない状況としました。
トイレ内部詳細
WCの床材はタイルから重歩行用のクッションフロアに変更することにより、車イスでの動きもスムーズとなりました。
WCの中に壁掛角型洗面台を新設。下部オープンタイプの洗面器でトイレ使用時の手洗い及び、車イスでのアプローチが容易となり、洗面の自立が期待できます。WC内にも手摺を設置しました。(既存分を利用)
照明器具をセンサー付(換気扇連動型)にすることで、夜でも負担なくWCに行くことが可能となりました。便座はウォシュレットで、近づくと自動的にふたが開き、離れると自動的に水が流れるタイプで、暖房機能付にしました。鏡も大きくして身だしなみを整えられるようにしました。
特徴的だったこと
お打合せが娘さんだったこともあり、実用一点張りではなく、おしゃれやインテリアに敏感なS様の気分が落ち込まないよう、壁クロスも柄物で明るい雰囲気を心がけられていました。便器の色とのコーディネートにもこだわられていました。結果的に退院されてからもこのトイレにはご自身ですすんで行って下さるようになったとのお声をいただきました。
考慮した点
トイレ内部の照明器具のスイッチの位置と器具の種類・・・
入口が2ヶ所となるため、スイッチを両方につけるか、あるいは一つでいくか?天井の照明器具はもともとセンサー付換気扇連動型がご希望でしたが、しばらくじっとしていると消灯することがあります。また、便座の暖房機能に反応する可能性もあります。(温度に反応しているため)その時予備に照明があると便利で、かつWCの外で見守っておられるご家族が、必要であれば点けられるようにする。(扉に点灯、消灯が確認できる窓が必要。)
最終的にはいろんなケースの長所、短所をお知らせし、ご家族様の動きを考えて頂き決定しました。主照明はセンサー付で、スイッチはLDKからのみ。洗面台のところの壁付照明はS様がご自身でも点灯できる位置に設置し、万が一、静止状態が続き主照明が消灯しても、連続点灯できる壁付照明を3路スイッチにして扉を開けずに外から点けてあげることもできるようにしました。
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