隣家との取合い部分の外壁に波板と呼ばれる鉄板の板が見えて来ました。
土壁が無く、外気と直に接していた為、以前お住まいになられていた方は
さぞかし京都の寒さを体感されていたのではないでしょうか?
床下は当たり前に土です。
土台から70cm近く高さが有ります。
昔の知恵で湿気を防止する為、床下の懐を取っているのだと思います。
外壁ラインには鉄筋コンクリートの基礎が見えて来ました。
この時代の基礎は当り前にあるのですがローソク基礎(俗称)と呼ばれる
基礎の為、コンクリート単独では自立しない基礎の為、耐震性は良くないと思います。
ローソク基礎~布基礎~ベタ基礎と住宅の基礎も進化しています。
等間隔に見える石を束石と呼びます。
1階の床を支える為の、木束が土にめり込む事を避ける為に
わざと石を90Cm前後に配置して有ります。
解体終了時には補強工事の為、この土の部分にすべてコンクリートを流し込み
湿気防止、白蟻対策、土台補強の準備を始めさせて頂く際に現代の基礎に
近い状態に構造補強をかけます。
2階の畳下地の状況です。
床梁と呼ばれる部分の間隔は現在の工法とほぼ同じなのですが
板幅が狭く且つ板厚が薄い為踏むだけでたわみます。
すべて撤去処分し通常の板厚に改修する予定です。